解禁直後のサクラマス
大イワナを求めて


3月の初め、まだ雪深い御母衣ダム〜椿原ダムにかけて釣行に行きました。今回のメンバーは孤高のトラウト集団『激流会』の有恒氏と制城氏、天才ルアーデザイナー青島氏、若干二十歳の新鋭小池くん、の5人での釣行となりました。
夜明けを前に荘川ICを下りた頃には雪が舞い始め、車の通った後にはサラサラのパウダースノーが左右にダンスしているのが見えた。スキーだったら最高のコンディションだろうが、この雪と刺す様な寒さは釣りを目的としている僕たちには大きな障害になるだろう事は覚悟しなければならなかった・・・
御母衣のドライブインに着くと日の出まで仮眠、ワクワクする気持ちを抑えきれる訳もなく結局寝る事無く出発の時間は来てしまたった。 さぁ出陣!っと意気揚々と歩き出すがここからダムサイトまで降りて行くのが一苦労だ、雪上の道無き道を歩かなければならない、足にはカンジキを装着である。 やっとの思いで水辺に立つと濁りが思ったよりキツイ、状況は厳しそうだ、
しかし寒い・さむい・サムイ!!
ワンキャストしてルアーが手元に来る頃にはトップガイド
付近は氷で埋まってしまうしリールに巻かれたラインには
水滴が凍りついて球になっている。気温は−5℃となって
いたが吹き付ける寒風などで体感気温はもっと低くなって
いるだろう。 そうこうしていると有恒氏が両指を首元に
突っ込みながら歩いてきた
有『ど〜やぁサコヤン(そう呼ばれてます)』
自分『寒さと戦うのが精一杯ですぅ・・・』
有『濁りあるし今日はここあんま良くねぇなぁ、次いってみっか?』
自分『大賛成です!早いトコ退散しましょう・・・』
全員一致で鳩谷ダムのバックウォーターに向かう事にした。


放水口から御母衣ダムの水が流れ込むバックウォーター付近は流石に
有名ポイントだけあって何台も車が止まっていた、僕達も車を置き、人の
入ってない所から攻め始める事にした。凛と張り詰めた風景からはただ
ただ流れ行く川の音と大空を舞う鳶の鳴き声だけだ・・・ここなら出る!
五感すべてを奮い立たせて体が語り掛けて来た。
少しずつ移動しながら釣り上がって行くとさっきまで先行者が居た一級
ポイントが空いているではないか、有恒氏が『あの人はあそこを退いたのは
間違いだったな!サコヤンど〜する、釣れちまうぞ!』
と言いながらニタニタ笑みを浮かべていた。 もちろんやるしかない、
放水口から出る強い流れと大きな岩に当たって出来た流れがぶつかり合う
所にできるヨレには地合いになれば必ず魚が着く。
少し上からクロスでキャストして強い流れに乗せながらミノーを流してやる、人によって攻め方は区々だが僕の場合は本当に『流す』という言葉がふさわしい攻め方をする、アクションはそれほどさせないのだ。重要になってくるのは流れに弾かれない絶対的なルアーの安定性で、今回のポイントではまだ通用するが、本当の激流では只動くだけのウッド、バルサミノー&重心移動型のミノーはいとも簡単に弾かれてしまい本気モードで魚を狙っているアングラーには使いずらい物となってしまう。
少しずつ竿を寝かせながらヨレの所までミノーを運んで行くと、突然ズドンッ!っとロッドに重さが圧し掛かって来た、少しずつ下に下りながら流れの緩やかな所まで誘導していく、イワナだっ!!最後の抵抗を何とか押さえてランディングネットの中に収める事が出来た。計るとジャスト40cm、ここのアベレージとしてはちょいと小さいがけして確率の高い魚でないだけに素直に嬉しかった。 振り向くと有恒氏が『やっちゃいましたネェ〜』っと言いながら相変わらずニタニタ笑みを浮かべていた。
