








皆さんに告白しなければならない事がある、わたくしシンドラー酒向は病気なのだ。そう、それはうどんが食べたくな
っていてもたってもいられなくなる病だ。もう頭の中は「そうだっ!香川に行こうっ!!タァ〜ララ タァ〜ララ タァラッ
タラ〜 タララ タララ タラララァ〜♪」となってしまう。っと言うわけで今年も香川まで讃岐うどんを食べるべく瀬戸内
海を渡ったのである。今回も共にウドン人である四国旅行パートナーのヨシ君と麺所まで足を運ぶ事にした、共に時
間の都合上、土曜日の昼過ぎに岐阜を出発の日曜日には帰宅という多少ハードな道のりだったがそこに讃岐うどん
が待っているという揺ぎ無い事実だけが僕達を突き動かす原動力となっていた。
高速をひた走り瀬戸大橋を渡ったのがPM6:00そのまま高松自動車道に乗り高松中央ICで降りる事にした、もち
ろん夕食はうどんだ!まずは讃岐でも指折りの名店「うどん本陣山田家」に行く事に、このうどん屋は今回で3回目
なのだが、古い造り酒屋を改装して作られていて、お店全体の面持ちが非常に上品な事もポイントを高める要因に
なっている、そしてその外観にまったく引けをとらない麺の旨さが何度も足を向かわせてしまう理由なのだ、もし皆さ
んがこの店に訪れる機会があったら是非「釜ぶっかけ」(530円)を注文して頂きたい。(上写真)
讃岐のうどんを語る上でコシの強さは外す事のできない重要なポイントなのだが、麺を口に含み歯で噛む時に歯
が麺によって押し戻される様な食感がたまらないのだ、箸で一本つまんで歯でプツリと噛み切ると麺の中心は薄白
く芯が残っている事が確認出来る。そう、コシとはパスタでいうところのアルデンテなのだ、ちなみにアルデンテとな
直訳すると「歯で感じる」という意味である。 この「釜ぶっかけ」にはその多くの要素が詰め込まれている、間違いな
く名店の一つと言えよう。連休の昼間などは先ず待ちを覚悟でお店に向かわなくてはいけないのだ。
さて、山田家を後にして高松の街を車でゆっくり流していく、理由はと言うとウドンを食べる為だ、その通り!はしご
をする為に行き当たりばったりで新しいお店を開拓していくのが僕達流だ。新しいうどん屋探しは釣りで言うところ
の自分で新しいポイントを探す為にガサガサ藪漕ぎをしている時のワクワク感に通じる所がある。つまり宝探しを
している様なものだ。 そうこうしているとビルの間にポツンと光る「饂飩」の文字、よしっ行くか!っと入ったのが
「黒田屋」というお店、店内には昭和三十三年創業と書いてある。生醤油うどんと肉うどんを頼む事にした、冷たい
うどんは10分程掛かるがいいか?と聞かれたがもちろん「イェス」。10分掛かる=これから茹でる=鮮度のいい
うどんが食べられるっと言う構図になっているからだ。 すべての麺物に言える事だが麺は茹で上げたその瞬間
から分刻みでコシを失ってしまう、ある店では茹で上げて麺を氷水でしめてから2時間経った物は捨ててしまう徹
底ぶりであるのだ。
さぁ、うどんが来た、生醤油うどんは下ろし金に生姜が乗って出された、自分で好きなだけ入れとくれっという事な
のだ、本土ではあまり見慣れない光景だが讃岐ではいたって普通の事、県外からうどんの為に来ている者にとっ
て讃岐の国に来ているなぁ〜っと実感できる珠玉の時なのだ。 肉うどんの甘辛く煮付けた肉汁とダシ(つゆの事)
の相性も中々だ。 ちなみにこの店、営業時間が午前10:30から翌朝5:00までとなっていた、寝る間を惜しんで
うどんを食べるとは香川県人恐るべしである。 こうして初日のうどんジャーニィーは終了、少しだけシーバスを
狙ったが直ぐに雨が降ってきたので道の駅「津田の松原」にて車中泊となった。






AM7:30起床、この時期ともなると真夏の熱帯夜に汗を掻きながらの車中泊と比べればかなり快適に眠る事が出
来る。車の結露を拭き取り、津田の松原を散策したあと朝食に向かった。無論言うまでもなくウドンだ!
讃岐と言えども朝から店を開けている所はけっして多くはないのだが、自身のウドンレーダーを研ぎ澄ませ車を走
らせる。 信号機の数よりうどん屋が多いとまで言われる所だけに、少し走るだけで「饂飩」の看板はそこかしこに見
えるのだがすべて回転灯がまだ回っていない、ううぅむぅ〜ウドンが食べたいぃっと思っているとヨシ君が「あっやって
る!」と叫ぶ、「オゥ、グッジョブ!突撃っ〜」っと入ったのが「うどん田舎人(かっぺ)」と言うお店だった。
この時AM8:20、聞くとモーニングをやっているので朝8時からのオープンと言うことだった、 この店のモーニン
グとは、ご飯に数品のおかずとウドンのセットのようだった、自分達はウドンオンリーで頼んだ為、他のお客さんを観
察していると、推測だがコーヒーも出ていた様だ。なんとワンダフルなお店なのだ、次回は是非モーニングを頂きた
いところだ。 さて「いま麺を茹でるから」っと数分待ったのちウドンをオーダーする、ざる小(250円)と、温玉ぶっか
け小(300円)をカウンターで頼むと器に載せて出来たてのウドンを渡された。後は好みで天ぷらやオニギリ、薬味
を取っていくセミセルフスタイルの一般的なお店だ、店先でお婆ちゃんが旨そうにジャコテンを揚げていたので思わ
ず皿にとってしまった。
頂きます!っと麺を口に運んだ瞬間二人は目を合わした、「間違いないっ!!」どうやら僕達はまた一つハニースポ
ットを見つけてしまった様だ。麺はもちろんアルデンテ、四角く切られた切断面はキリッとエッジが付いている、美味い
ウドンの多くがこのエッジを有しているのだ。 スルスルと喉越しよく吸い込まれていく麺は、あっという間に無くなって
しまった、これはもう一杯いかねばと、わかめうどん小(250円)を追加注文、ヨシ君がアゲを入れてくれと言うのでキ
ツネ(80円)を一枚載せてダシのあるタンクに向かう、暖かいダシは自分でタンクのコックを開けて注ぐのだ。これがま
た旨い、一杯のかけそば並に二人で一つのお椀から交互に食べると思わず笑みがこぼれてしまった。人それぞれ幸
せの形は違うのだが、いま確実に二人は幸せのど真ん中に居るのだった。
お勘定を済ませて「ほんと美味しかったです、ありがとう」っと言うと「そう言ってもらえるんが一番うれしんよ、美味
しかったならよかったわぁ」っと返事が返ってきた、外は雷雨になりドシャ降りの雨だったが晴れ晴れとした気持ちで
お店を後にする事ができたのだった。
饂飩を求めて讃岐旅