2月5日、解禁2日目の飛騨川水系黒川に出かけた。今回は海水から淡水まで
幅広くこなすオールラウンダー山崎氏との釣行となった。山崎氏は黒川に詳しく、
今回の道先案内人をかって出てくれた快い方で、サツキマスにも精通している真
のハンターなのである。

AM5:30道の駅で落ち合いR41を黒川へと走らす、昨晩からの降雪は路面を薄
っすらと覆い、晴れ上がった暁の夜空には星が瞬いている、 かなり放射冷却の
影響があるだろう事は容易に察しがついた。 ポイントに降り立ち川を見回すと浅
い岸辺には氷りが張っている、先行者の餌釣師が数人いたがまったく駄目の様
だった、この時外気温−8℃、身を切るような寒さで魚がまだ動けないと判断した
僕達は暫し車で待機する事に・・・

 

AM7:15意をけして氷を割りながら突撃。そこは餌釣りでは攻めきれないオーバー
ハングを有する深場、勝算は無い事もないのだ。ワンキャスト事にできるガイド周りの
氷を水面に着けて振り払いながらキャストは続く、プロトミノーを少し潜行させて細か
くトゥッチを入れると2匹の魚影を確認、うち一匹を物にする事ができた。しかしここで
は後が続かなかったので移動する事にした。

しかし数箇所めぼしいポイントを周るもまったく魚っ気が無いのだ、流石の山崎氏も首
をかしげるばかり、 そうこう移動しながら、日差しでようやくアスファルトが顔を出した
AM10:00、「ここは気になるから」っと入った橋の下で山崎氏がヒット!「食いが渋いな
〜」っと言いならも安堵の顔を覗かせていた。この後、僕もKANNRONIでもう一匹追加
して最後に朝のポイントに戻る事にした。 しかし「これで一先ず釣行記のネタはできた
なぁ〜」と気合が抜けたのか2回の合わせミス・・・そんな事をしている間に山崎氏が流
れの中の数少ないチェイスを物にして、、お互い2匹釣った所で納竿にした。確かに今
回は本当に食いが渋かった、ギリギリまで寄ってきて一瞬突付くだけという程度のアタ
リしかなかったのだ。

この寒いのに水辺に向かう、確かに一般人には想像しがたいかもしれない、 しかし昔
「そこに山があるから」と説いた登山家がいたように、僕達は「そこに魚がいるから」っと
いう言葉しか見あたらないだろう。万民に理解を求めるのはナンセンスだが、そこに行
かなければ会えない相手がいるだろう、その季節に行かなければ見れない景色がある
だろう、そういう思いに引き寄せられて男達は今年も一喜一憂するのだ。

冷水と情熱の間に・・・