新春の美濃月見ヶ原フィッシング
センターにルアーのテストを兼ねて
今期を占う初釣り釣行!

例年の事だが、11月から年末に掛けてバタバタしていたお陰で約2ヶ月ほど竿を持てないまま年を越してしまった。
釣り馬鹿にとって一年の6分の1の時間を竿を持たずに居る事がどれほど苦痛な事か久々に思い知った年越しだっ
たが、頭の中は色んなルアーの構想が膨らみ続けた時間でもあったので、その思いを一気に爆発させる為の初釣りだ
った。

今回の舞台は、冬季のみの営業だが長良川中央漁業協同組合が長良川の支流を利用して行っている美濃月見ヶ原
フィッシングセンター、家から25分もあれば行ける近場な所だ。同行者はヨシ君とスエノ、共に気がつけば十数年らい
の腐れ縁釣り仲間、一声かければ直ぐに集まる気楽な奴らだ。AM7:00、大きく深呼吸して水面に一礼をする、今年一
年遊ばせて頂きますという思いを込めて初釣りには必ず行う自分の中の決まりごとだ、その年の最後の釣行にも感謝
を込めて一礼するが、目の前にある当たり前の自然に改めて謙虚な気持ちになれる大切な行事になっている。

さて、大岩の横の水が流れ出ている所で釣り始めるとスエノが幸先よくヒット!スエノお得意のシャッドによるトリッキー
ジャークでイワナのみを獲っていく釣りが今回も見れそうだ。上がって来たのは30cmは超えたイワナ、着いて数分の
釣果に皆のテンションも一気に上がっていった。自分はと言うと取り合えずこの日の為に新しく作ってきたスプーンとク
ランクで何とかファーストフィッシュを獲りたいと、今日の魚の泳層はどのへんかカウントダウンの秒数を変えながら探
っていたが、20分もすると今年最初の相手がヒット!なんてこと無い普通のニジマスだったが今年一年を占う魚だ、バ
ラス事は許されないのでついつい慎重になってしまった。一匹釣れるとコンスタントに魚が皆に釣れだしたが、昼になっ
て食いがシブってきたのでお湯を沸かしてカップラーメンを作り食事タイムになった。 

お腹もいっぱいになった所で後半戦をスタートさせた。ヨシ君は最近管釣り用に買ったベニョンベニョンロッドに悪戦苦闘
していたようだが、何とか自分の物にしつつあるようだった。自分も使わせてもらったが、けして使いやすいものではなく、
最近のロッドのように先調子のモノになっれっこになっている自分達にはキャスト、リトリーブ方法、あわせ方など一から
体に教え込まないと釣りにならないと思ってしまった。それでもこのようなロッドが管釣りではスタンダードになってきてい
るのだから、どんな釣りでもやり込んだ先には色んな世界があるんだろう。確かに年中管釣りに通っている人からすると、
普段大場所で11フィートの竿を振り回している僕の方がよっぽど変人扱いされるかもしれない。

少し風が出てきてフライの人はやりにくそうだったが魚の食い気は立って来た様だ。そこでスプーンからテスト品のリップ
レスにチェンジしてみた、ここは川の真ん中に駆け上がりがあり、かなりの魚はそこに溜まっている。リップレスなら十分な
飛距離も稼げてゆっくり駆け上がりをトレースしてこれるのだ。すると予想は的中!ラインスラッグをとりながら沈下させて
引き始めると、大体あそこで食ってくるだろうというポイントでしっかり食ってきた、上がってきたのはアマゴ。今日はこのリ
ップレスでアマゴばかり釣れている、管釣り用で開発した訳ではないが一先ずアマゴに好評なのは嬉しい限りだ。

日も少し傾きかけライズがそこらじゅうで起き始めたが4時になり終了の放送がかかった為タイムアップとなった。丸一日
朝から日が落ちるまで釣りをした訳だが、スポーツでも読書でもなんにしても他の事は一切忘れて、打ち込めるモノがある
ことは生きる上でとても大切な事だと思う。たまたま自分はソレが釣りという行為だったのだが、釣りに出会えた事は本当
に幸せな事だと思うし、釣りを通して色んな人に出会えて来た事も本当に幸せな事だと思う。今年はどんな魚や、どんな人
に、はたまた、どんな自然に出会えるだろう・・・