今回は餌釣り師の後藤さんと遊びがてら一緒に里川に出向いてきた時のお気楽釣り日記。

ラークのフローティングモデルのテストに行きたいな〜っと思っていた4月中旬、後藤さんが荘川水系の支流の里川で
いい思いをしてきたと僕に教えてくれた。今週も一人で行くと言うので、朝だけ御母衣ダムを少しやって後藤さんと合流
する事に。  前日の雨でダムは濁りがかなり入り状況が良くなく銀毛2匹しか釣れなかったのでそそくさと後藤さんに
連絡を取り退散して合流したのが9時ぐらいになっていた。

本流の水が少し高かったので心配したが、入った所は水も澄んで釣りをするには丁度良かったので直ぐに竿を出す事に、
タックルをセッティングして静かに橋の下で釣りをしている後藤さんを覗くと、こっちに気づき「一瞬つついて見切るからハ
リスを細くしたら、ぐぅ〜っと持ってかれて切られやがった!」と、悔しくも楽しそうな顔で教えてくれた。  釣り人にとって
『魚が釣れれば万々歳、たとえ釣れなくてもアタリがあっただけで万歳ぐらいの喜びは得られるものだ』   水中に沈ん
だ石の前に定位しているアマゴを指差し、「あいつがどんだけやっても食わん、ちょっとルアーでやってみぃ」と後藤さん
が言うのでキャストすると、確かに一瞬気にはするが捕食の間隔とは間合いが少し違うようだった。時間のロスになるの
で、さっさと見切りをつけて二人でああでもないこうでもないと釣りの話をしながら竿を振ること小一時間、自分は十分満
足出来たので後藤さんと別れて岐路についた。

今回、餌師の方と一緒に周った事で改めて釣りの奥深さ、楽しさが垣間見えたような気がする。同じ魚を狙うに
しても道具が違えば立ち居地も違ってくるし、より攻めれるポイントも少し変わってくるのだ、丁度、僕達がやって
いると、先行者の餌師の人がこっちに歩いてきていて「今ずっとやってきて全然駄目だった」っと言っていたので
「今そこで一匹アマゴを釣ったし、まだもう一匹いますよ」っと言うと、「ほ〜ルアーかぁ〜そこも何回も通したんだ
けどなぁ〜」っと腕をくんでいた。確かに餌で食わせられない魚に口を使わす事が出来るのはルアーの強みだと
思う。一方そこべったりのイワナや警戒心の強い魚にじっくり餌をみせれたりするのは餌釣りの特権だと思う。

今更なので言う程の事ではないのだが、魚釣りの方法にコレが一番とかどっちが偉いとかと言う概念は本来存在
しえない、自分のスタイルにあった釣り方で生き物と命のやり取りをする事にこそ釣りの醍醐味があると思うのだ。
僕が初めて近所の川でオイカワを釣った幼い日のあの頃から、まったく色あせずに持ち続けている「釣りが好き」
と言う思い、後藤さんのお陰でよりいっそう釣りが好きになれたような気がしたそんな日だった・・・

4月 たまにはキンパクで・・・