本流狙い尺ヤマメ、尺アマゴ

五月中旬、スエノを連れて庄川本流に行ってきた。今回の狙いは尺超えの鱒。ヤマメなら尺以上、イワナなら
40cm以上、レインボーならトロフィー級の写真栄えのする魚を撮る為だ。まぁ、勿論NEWハント77&90の宣
伝になれば、なんて下心はあるのだが、やはり根っからの釣り好き、どうせ夢のある魚を狙うのだから、夢のあ
るルアーで狙いたいという思いは心底あるし、そんなルアーを製作したいと、いつも考えている。

さて、夜も白々と明け始めた庄川の流れに立った男二人。「行くか・・」っと声をかけポイントに分かれる、大体朝
一の大場所なら、ここで出ると感じるトコを通せれば勝負は早いもの。狙いのラインを頭に描いてキャストし、弧
を描くようにハント77を踊らすと、強い流れが岩盤に当たって出来た渦の際でハント77は気持ちよく持っていか
れた。空かさず流れから離してキャッチしたのは今回目標としていた尺上ヤマメだった。ガッチリとフロントフック
を咥えていたので、捕食の真っ最中だったのだろう。

スエノに報告しに行くと、丁度スエノの竿も曲がっていた。やはり朝一の最初の数投は、一日の中でもかなり確
率が高いのだ。ウネウネと、もだえながら上がって来たのは、サイズこそ泣き尺だったものの、いかにも本流らし
い色をしたイワナだった。 この後、ダイブスプーンで50cm近いレインボーを掛けたのだが、ネットギリギリまで
寄せた所で、自分で作ったチヌ針フックがスッポ抜けて、あえなく撃沈。しかし、充実した一日だった。

そして次の日、偶々昼から時間が取れたので、今度は長良川に良方アマゴ&サツキを狙いに美濃から
郡上までをランガンしてきた。サツキに関して、今年は去年のように当たり年ではなさそうだし、型もあま
り大きくないらしい。自分自身も今年はあまり釣行に行けてないせいか、一回しか姿は見ていなかった。
そこで今回は同じ時期に良方をバラシた所から上に向かってランガンして、あわよくば本流アマゴを楽
しもうと考えたのだ。結果、サツキが2回チェイスしてきて、パーマークの消えた、本流尺アマゴが一匹と、
魚に恵まれた半日となった。

使っていたのはハント90オンリー。流れの中からミノーの後方をデカイ体で右に左に、今か今かと追尾し
てくる姿は、何回みてもボルテージが上がってしまうもの。
 
出会いたい魚がいる、使いたい道具がある・・・
簡単に会えない相手だからこそ、魂の入ったタックルで挑みたい。
そんな方が少しずつでも増えて行ったら素敵な事だと思いながら、今日も木片を削り続ける。