正月連休で賑わう瑞浪フィッシングパークに遊びに行ってきた。 今回のパートナーはヨシ君。この管理釣り場には初
めて訪れると言っていた。私自身も、1年半ぶりの釣行だ。

実の話を言うと、前日にも違う管理釣り場に行って、今年の初釣りをしてきたのだが、あまりにも魚が釣れなかった為、
年明け早々これは如何なものかと思い、ポイントを変えて今年の再スタートを切るつもりだったのだ。

まだ夜空に星が瞬く頃、ヨシ君を拾って瑞浪FPに向かった。丁度ウチからは1時間で到着出来る距離にあり、ロケー
ションも里山の風景にマッチしていて、如何にも管釣りに来ました!っと言う様な所だ。トイレも男女分かれていて、家
族やカップルでも気軽にこれる雰囲気を持った所が瑞浪FPである。

開園30分前に着いたが既に15人程、券を求める列が出来ていた。流石に正月連休はかき入れ時なのだろう。タック
ルの準備をして服を着込んでいるうちに時間になったのでたいして並ぶ事なく券は買えたが、既に有望な場所には気
合の入った管釣りファンのお客さんが入っていた。  自分達はと言うと、場所とりも大切だが、そんな事よりまず防寒
だ。朝の気温はマイナス2℃、しっかり靴下にホッカイロを貼り付け、手首にもバンド式のホッカイロを装着、軽くて暖か
なダウンで身を包んだらやっと釣り開始だ。冷え性の自分にとっては冬場は偏光レンズを忘れたとしても防寒対策だ
けは忘れてはいけないのだ。

さて釣り開始。昨日の二の舞にならない事だけを祈りながら二人でキャスト。先ずは手堅くスプーンで魚の居る棚を探
っていく事に。少しずつカウントダウンの秒数を増やしていったが、どうも底まで一度落としてボトムすれすれで引いて
くる時にアタリが集中するようだった。そこで、二人でリトリーブスピードやカラーを替えながら最初の一匹を待った。

開始から15分程して私に最初の魚がヒット。アベレージサイズのニジマスだったが一匹釣れて肩の荷がスーッと軽く
なった。すると魚が動き出したようで、ヨシ君にもヒット。更に立て続けに数匹きキャッチ出来た。対岸に居たテンポ良く
ニジマスを掛けている人達も、一様に底まで一度落としてから巻き始めていたので、この時間の棚は底だったのだろう。
ニジマスに混じって、ヤマメのスモルトも数匹釣れてきた。この面構えを見ると思わずニンマリしてしまう。

しかし、寒い・・・凍ったガイドをキャスト事に水に付けて落としながらのキャストは続く。まだ、コンスタントに釣れてくれ
るので、こちらのテンションも保てているものコレで、アタリすらなかったら 『お家に帰るぅ〜!!』っと、だだをこねたく
なるぐらいだ。

やっと日が上って、少し水温も上がりかけた様子なので、ココでラークやプロトクランクなどを使ってバシッと釣りたいと
思い、ロッドを張りのあるものにチェンジした。しかし、水車で出来た流れを横切りながらルアーを踊らすが、一向にアタリ
がない。それどころかチェイスの一つもないのだ。隣でスプーンを使っているヨシ君にはヒットしている所をみると魚が
居なくなった訳ではなさそうだ。 色々な要因は考えられるが、まだ速い動きに付いてこられる水温になっていないか、
ここ数日の極端なハイプレッシャーに魚がスプーキーになっているか、狙っている魚種の絶対数が少ないかなのだろ
う。粘ってはみるものの、一匹なんとか釣った所で結局諦めてスプーンにチェンジする事にした。

実際問題、管理釣り場で単純に釣果だけを求めたいならミノーなどはスプーンに比べて分が悪いだろう。何故なら、ど
の管理釣り場でも20〜25cm程度のニジマスが一番多く入っている為、必然的にニジマスがメインターゲットになるの
だが、このサイズのニジマスは一般的に一定層を一定の速度で単純にブリブリ動くものに弱い為、スプーンがこの釣り
には向いているのだ。では、どの様な時に、ミノーなどが効くかと言えば、リアクションバイトが望めるイワナ系統の魚
種が入っている場所や、40cmを超えるような大型のニジマスが入っている所、又は渓流タイプのポントでは、ミノーが
有効になってくるのだ。
   

ココは管理釣り場。名前の通り魚が管理された場所だ。目の前の水の中には100%魚がいるのだから、ネイティブな
ポイントと違い、先日は魚が居たのに今日は全く居なくなってしまったという心配はない。だからこそ、気楽に色んなセ
レクトを楽しめるし、時々によって思い思いの試みも出来るのだ。

今回も自作のスプーンやバイブレーションをこしらえてそれなりの釣果を得られたが、例え、市販品のルアーにオモリ一
つ貼るだけでも、スプーンの色を塗り替えるだけでも自分で考えて釣った一匹は格別だし、そんなルアーで人より多く釣
れれば嬉しさも倍増する事だろう。

いきなりミノーを作る事は難しくても、既製品に手を加えるだけで自分だけのルアーに変身出来るのだ。その日の魚のコ
ンディションの差こそあれ、管理釣り場なら確実に魚はいるので、オリジナルルアーでの釣果も見込みやすいはずだ。
そういう点では、ハンドメイドルアーの入門に管理釣り場は持って来いの場所だろう。 同じ一匹なら楽しく釣った人が勝ち
なはず。皆さんも楽しく考え、楽しく一匹を釣ってみてはどうだろうか?

管釣りでオリジナルルアー