5月某日、EGOISTの大嶋氏を誘って某所の国道横を流れる渓流に釣りに行ってきた。
数年前から気になっていた所なのだが、去年ほかの場所に行った帰りに試しに寄ってみた所、思わぬ良い魚達に出会えた隠れス
ポット的な場所だ。、大嶋氏も20年前から存在は知っていたものの、何時も通りすぎていたらしい。

早朝、コンビニで待ち合わせをして準備を始める。今回は大嶋氏がお初なので、大嶋氏に釣り上がってもらいながら、自分はその姿
をハンディーカムで記録として残して楽しむ事に。大嶋氏レベルのエキスパートは、キャスト、立ち居地、流し方など、非常に学ぶべ
き所が多いので、後から映像で分析する楽しみが大いにあるのだ。


早速入渓すると大嶋氏が「思っていたより水量があるじゃん!」っと驚いている。自分も一年前同じ事を思ったのだから、それぐら
い車で通り過ぎるだけでは貧相な川に見える
という事だろう。

アングラーズ イン ロストワールド

車に戻り、カップラーメンとお手製おにぎりでお腹を満たす。しっかりとお腹を空かせて食べるご飯も格別に至福の時間だと言える。
一休みしながら地図を開いて次に入るポイントを話しう。これもまた釣りという遊びのワクワク感を増殖させてくれる至福の時間だろ
う。どうせなら二人とも行った事の無い所に行ってみようと言う事になり、場所移動をする事に。

次の場所は、かなり足跡があり魚は多く無かったものの、大きな魚体が確認出来たので、次の機会にしっかりリサーチしてみたいと
思えた所だった。夕方になり大嶋氏と別れを告げて自分も岐路に着く。帰りしなスケベ根性を出して道の脇を流れる沢を突付きながら
進むと、ヤマメとイワナが数匹遊んでくれた。ここもまた皆がやるような所でもなかったので、きっと釣り人に抜かれずにひっそりと暮
らしていたんだろう。漁協や、釣り人の記憶から忘れ去られ、本来の姿を取り戻したロストワールド。地図を広げれば、案外彼方の身
近にもあるかもしれない・・・

2時間程釣り上がる間にアマゴ、ヤマメ、それにイワナが飽きない程度に出てくれた。何より嬉しいのが、全ての魚に一片の欠損も無く、
谷の魚らしい写真栄えする魚体だった事だ。釣れはしなかったものの、尺を超えるようなアマゴかヤマメが幾度となく追ってきた事から
も、魚を育む母体のしっかりしている川なんだと言う事が良くわかった。

川を上がって車まで戻ろうとすると、地元の話好きそうなおばあさんが「釣れたかな?」っと聞いてきたので、二人で「楽しませて貰えまし
た。」っと言うと、ここ数年釣り人はとんと見ないとう事と、魚も放していないようだ、っと教えてくれた。放流しないから釣り人が来ない、釣
り人が来ないから放流をしない、放流も無く人も来ないから綺麗な魚が程よく残る良い釣り場が出来る。このポイントjは、漁協と釣り人の
矛盾の間に生まれたロストワールドなんだろう。