あの感触・・・

四月後半、やっと今月のルアーがパッケージングまで出来た安堵感と、
前の日に友人から「サツキ結構釣れてるらしいぞ」っと言う情報を聞いて
しまったせいで、どうもムズムズが抑えきれなくなり1時間ほど長良川に
行って来た。

2日前のまとまった雨のお陰で水位もサツキ好みの状態だ。自分のよく
行く深い淵には流されたゴミや枝がまだ沢山浮遊していて少し釣りずら
そうな状況ではあったが、もう今はそんな事どうでもいいぐらいにワクワ
クが止まらなかった。

なにせ、今年になってからまだこれが4回目の釣行で、最初の3回はダ
ム湖や深い雪の中の修行のような釣りだったので魚は1匹しか触ってい
なかったのだ。そのせいでここ数ヶ月はネタ切れ状態の為に釣行記も書
けないでいた。

車を降りてラインを通す。さて今年の初サツキ釣行は何から使おうかと
ボックスを開くと、目に留まったのがアンカーのアバロン仕様モデルだった。

「まだ君で魚釣ってないからなぁ、いい仕事してこいよ!」っとアンカーを結び
キャスト。流れで出来たゴミの潮目を縫ってアンカーをポイントに入れ、流れ
に乗せながら連続トゥイッチをかける。しかし、思いの他小枝などのゴミが
多く二投目までは川掃除をしただけだった。

そして三投目、現場についてから数分足らずで久々にアノ感触がロッドか
ら伝わって来た
流れが大きな岩盤に当たって出来たヨレの中に居たの
は、まだお尻の方に薄っすらとパーの残る戻りアマゴだった。サイズは手
尺で26〜27cm程度だっただろうか。


時計を見ると丁度正午を指していた。寒冷前線が通過していた為に、パラパラと小雨が降っていて、状況も良かったのだと思う。
釣れてくれた魚に感謝をして暫し写真撮影会・・・

ささっと逃がすと元気に泳いで深みに入って行った。
もしやこの調子で本命も今日中に釣れてしまうのでは!っと期待をしたが、流石にアブラビレのある魚はそこまで優しくはなく、
その後は全くの無反応でタイムアップとなった。だが、それでも今日は十分満たされた。サイズこそ大きくはないものの、手に
伝わるアノ感触を久しぶりに味わえたのだ。

やっぱり止められないな。止められる訳がないや、こんな楽しい遊び。そう思った小一時間だった。